有田の美しい響き① 青木龍山 清高工房
人には忘れられない場所がある
人にはふとした時逢いたい人がいる
炎と土 。。。
究極の熱き想いが
謙虚に織りなす器たち
時空を越えて
美しく優しい時間(とき)が流れる空間
そこは…
佐賀県有田町
青木龍山清高工房
青木清高氏
時を刻むガラスの時計 陽射しをうけて輝く窓ガラス 柔らかな灯りを灯すガラスの電灯
古き時代を彷彿する落ち着いた佇まいの館である。
亡きお父様は文化勲章を授賞された青木龍山氏。
お父様のご遺志を受け継がれたご子息の清高さんの
奢ることなく謙虚に真摯に『陶』と向き合われるお姿は、
作品からも私達の心に響くものがある。
柔和な中に凛とした作品に清高さんの
そのお人柄と陶魂が伺える。
特に彼の青磁の世界は奥深くとても美しい❕
私は青磁が好きである。
玉への憧れから中国で生まれた青磁
日本には12世紀頃から伝来し,『茶の湯の発達』の中で
日本人の美意識によって唐物の最高峰として尊ばれているが
有田で『青木清高の世界』として
このすばらしい青磁が生まれていることがとても嬉しい。
『器物は人の思想を写すものなり 名器を作らんとすれば
先ず自身の高尚の思想を養うべし』
この言葉に適う 有田の作家さんである。
丁寧に淹れてくださった奥様のお茶がとても美味しく
清らかな風を流されるご夫婦に 癒される『優しい時間』
そんな風が流れる工房の空間に 年末の忙しさの中ふと
又身を委ねたいと思う年の瀬である。
ーホームページー
http://ryuzankoubou.jp
エッセイ 『父 青木龍山』は心の琴線に響きます。是非お読みください。